この本は、『「超」文章法』ですが、この本こそ著者の「文章法」そのもので執筆されたものです。
論文では、まず初めに結論を述べるのがよいと書かれていますが、この「文章法」はすでにプロローグにどの章(7つの章からなっています)が1番重要であり、どれが、それほど重要でないか、結論が述べられています。
確かに重要とされる章(メッツセージこそ重要だの章。骨組みを作るの章)が読んでいて引き込まれ、重要でないとされる章(文章の化粧の章)は英単語の暗記でもするような退屈をかんじました。
時間がない読者は重要とされる章だけ、まず読んでみるのもよいのではないかと思います。
2002年刊行の新書ですので、7章ではパソコンで書くことの有用性についても述べられています。確かにパソコンのない時代は「文章法」は全く別物でさぞかし難儀だったでしょう。今の時代は便利になったものです。
この「文章法」は、時代の過渡期においてはかなり重要な位置をしめたものだったことがうかがわれます。
けだし、現在においても十分通用しうる内容でしょう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文章術 野口悠紀雄 新書 中公新書
- 感想投稿日 : 2018年9月18日
- 読了日 : 2018年9月18日
- 本棚登録日 : 2018年9月18日
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