読書嫌いのための図書室案内 (ハヤカワ文庫JA)

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本棚登録 : 782
レビュー : 59
著者 :
まことさん 小説   読み終わった 

僕こと荒坂浩二は、消去法で選んだ図書委員になり、委員会の自己紹介で、「好きな本はありません」と一人だけ書名を答えなかったことから、司書の河合先生から逆に適任とされ、図書新聞の編集委員に任命されてしまいます。
同じ二年六組のものすごい読書家の藤生蛍も一緒に任命されます。

趣旨は「読書をしない荒坂君に本に興味がない人も手に取ってもらえるような新聞を作ってもらいたい」ということです。
僕と蛍は読書感想文を書いてもらえる人を校内で探します。
そして40代で、白木台高校に通算20年勤務する、生物教師の樋崎先生が、安部公房の『壁』という短編集に入っている『赤い繭』の感想を、美術部の緑川先輩がヘルマン・ヘッセの『少年の日の思い出』を、同級生でオーストラリアからの留学生のアリシアが好きな八重樫徹が、森鴎外の『舞姫』の感想を書いてくれることになるまでが前半のストーリーです。

後半は樋崎先生の謎めいた行動と、校内に伝わる18年前、樋崎が最初に白木台高校を去った時に自殺未遂をした女生徒の噂話。
蛍に対する女子生徒らのいじめ。
そして、事件に対する僕の推理です。
美大志望でもないのに、なぜか絵の色彩感覚が非常に優れている、僕の特殊能力がどういうものなのかが、明らかになります。
そして、僕がなぜ本を読むのが嫌いなのか、本当の理由が明かされます。

最後はネタバレになりますが、ハッピーエンドです。
ただ、この本で一番多く出てくる安部公房の『赤い繭』は私は未読ですが、私は読みたいとはあまり思えない本でした。

ビブリオミステリーが好きなので、これからも続刊がでないかなあと思いました。

レビュー投稿日
2020年4月26日
読了日
2020年4月26日
本棚登録日
2020年4月8日
37
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