ぼく モグラ キツネ 馬

  • 飛鳥新社 (2021年3月19日発売)
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詩人の長田弘さんの『読書からはじまる』に子どもの本を読むことも大切だと書かれていたので、何か読んでみようと思い、昨年、皆さまがレビューされていた評価の高かったこの絵本『ぼく モグラ キツネ 馬』をまずはじめに思い切って購入しました。

「2千円もするんだあ」と思いましたが、本はがっちりとした厚くて、美しい墨絵のような絵と文字の本で、それだけの価値はあると思えました。特に馬の絵が美しいと思いました。

”この本はだれでも楽しめる。あなたが8歳でも。80歳でも”
(あ~よかった。私が読んでもいいんだ)と思いました。


いちばん心惹かれた文章は

”こころがいたむときは、どうしたらいいの?”
ぼくがたずねると馬がこたえた。
”ともだちといっしょにいなさい。
その涙と、つらい時間をわかちあう。
そのうち希望にみたされて、幸せなきもちがやってくる”

というところです。
私が、昔(いまだに覚えているのですが)小学校の卒業文集で隣りのクラスのM・Yさんという女の子が「友だちがいれば悲しみは半分に、喜びは2倍に」と書いていました。M・Yさんはとは同じ中学に進みましたが同じクラスになることはなかったのですが、M・Yさんと小学校で親友だったM・Sさんと私は中学で同じクラスになり、M・Sちゃんは友人の少なかった私とも友だちになってくれて、家に呼んでくれたり、中三で私が親の転勤で転校したあともお手紙を送ってもらったり、本当によくしてもらいました。
M・Sちゃんのやさしさを小学校の時からことばにして綴っていたM・YさんのこととM・Sちゃんのことをこの絵本を読んで同時に思い出しました。
懐かしいです。
M・Sちゃんは短大卒業後、CAさんになったと風の便りで聞きました。元気にしているでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本 海外
感想投稿日 : 2022年4月16日
読了日 : 2022年4月16日
本棚登録日 : 2022年4月16日

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