英語の壁 文春新書 326

  • 文藝春秋 (2003年7月19日発売)
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本棚登録 : 190
感想 : 19
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うちには英語関係の書籍が多い。英語は勉強したいが、学習法のハウツー本は読む気にならず、参考書も手をのばしづらい。その隣に並べてあったこの本を手にしたら、夫が「その本は友人が面白いって言ってた。自分は読んでないけど」と言ったので、半信半疑で読みだした。
著者の名前からは想像もできないほど、読みやすく自然な日本語で書かれている。使い分けしづらい英単語や英文法などの違いに触れられていたり、英語→日本語や日本語→英語の翻訳の具体例(ニュアンスが削られてしまった例も、うまく伝えられている例もある)に言及されていたり、個人的にはなかなか勉強になった。ごくたまに、「日本人にとってのホトトギス…私にはイマイチ、ホトトギスがどんな象徴かつかめない…もしかして日本人じゃないのか!?」など自分のアイデンティティに不安を抱く箇所もあったが、まあある程度は◯◯人は△△と一括りにしないと、こういう本は書けないもんね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 語学関連
感想投稿日 : 2011年6月12日
読了日 : 2011年6月12日
本棚登録日 : 2011年6月12日

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