怪奇小説精華―世界幻想文学大全 (ちくま文庫)

制作 : 東雅夫 
  • 筑摩書房 (2012年11月1日発売)
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本棚登録 : 195
感想 : 15
5

海外の作品の中から、クラシックな傑作がチョイスされているアンソロジー。私はホラーという分野は実話とか流行作ぐらいしか読んだことがなく、怪奇小説や幻想小説という分野にたどり着いたのはゴシック経路からなんですが、きっとこういう経路でたどり着いた方ならものすごく満足度の高いアンソロジーだと思います。ホラーの系譜が語られるときに必ず出てくるリットンの「幽霊屋敷」やポーの「アッシャア家の崩没」なども収録されているし、「猿の手」などの有名な作品も入っている。
「ヴィイ」「オルラ」などのサイコ的なというのかな、まぁようは幽霊などの外的要因じゃなく自分自身の内面に追い詰められ恐怖を作り上げてしまうような作品もあり、スタンダードな幽霊譚もあり、とにかく非常に読みごたえがあった。
あとがきにもあったけれど、あえて古い訳をそのまま採用していることも気に入った。龍膽寺旻氏の訳文には本当に胸キュンした。連続して読んでいると「背の高い女」あたりからエンジンの回転数が上がってくるような感覚でした。

特に気に入った作品は「アッシャア家の崩没」、「蜘蛛」、「闇の路地」です。「闇の路地」本当にすごかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アンソロジー
感想投稿日 : 2014年1月30日
読了日 : 2014年1月30日
本棚登録日 : 2014年1月30日

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