
世の中への恨みつらみが延々と書かれてる本かと思ったら全くそんなことは無かった。
健康的で、地位も、名誉も、収入も確保されながら、人生を謳歌していた著者が、明るい精神状態の中で自死を実行し、その理由と動機と心情を綴った本。
「自死=絶対に避けるもの」という一見当たり前の命題が、全く根拠がなく、また終末期医療の現場にて無為な苦しみを生み出しているかがよく分かった。
ただ、いつでも死ねるという考えが生の張り合いを無くすこともあるので、自分のような青臭い若者が読むべき本ではないとも感じる。
生きていればまた30年後に読み返したい。
- レビュー投稿日
- 2016年1月22日
- 読了日
- 2016年1月22日
- 本棚登録日
- 2016年1月22日
『自死という生き方―覚悟して逝った哲学者』のレビューへのコメント
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