昭和天皇の戦後日本 <憲法・安保体制>にいたる道

  • 岩波書店 (2015年7月28日発売)
本で見る
3.90
  • (8)
  • (5)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 81
感想 : 9
5

「安保条約の成立―吉田外交と天皇外交」の推測部分が、「昭和天皇実録」で裏付けられた。
第Ⅲ部、「憲法・安保体制のゆくえ」も読みごたえがある。
「自主憲法」と植民地的な日米地協定が併存する”歪なナショナリズム”は、どこかる来るのか?(P259)
日米関係を「騎士と馬の関係」として捉え、「立派な馬」になりきらんとすることに「自主性」を見出そうととする、ナショナリズムが長年かけて醸成されてきたのだろう、とされているが、それだけであろうか? この本を読んだ後に残った疑問。
読売新聞の渡邊恒雄会長が、A級戦犯が合祀された靖国参拝に厳しく批判しているという話は初めて知った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2015年11月28日
読了日 : 2015年11月28日
本棚登録日 : 2015年11月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする