香田証生さんはなぜ殺されたのか

著者 :
  • 新潮社 (2005年10月15日発売)
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本棚登録 : 62
感想 : 10
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旅人成分0%な私には、違和感ゆんゆんな一冊でした。旅行作家がイラクで誘拐→殺害された一人の青年の足取りを追う記録。著者目線でこの当時の(そして今の)日本人に対し、大変な違和感や失望を感じているけど、実際国内でリアルタイムに事件を知り、報道を観ていた人間からすると、その気持ちが違和感。著者の推測でしかないフォローがあるけれど、少ない資金しかも初の貧乏旅行で、どうしてそんな無謀なことをしたのか、読んでて理解できませんでした。というか危険な地で、帰りのバス代すら尽きていたんじゃ、誘拐以前に力尽きてしまうのでは…?読んでいてかなりおっかなく思いました。事件に便乗した、著者の自己満足記にも思えてきましたよ。タイトルも違和感…というかこのタイトル、殺したのは国内の日本人になると思うのですが、眉を潜める不快な思いです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ドキュメンタリー
感想投稿日 : 2012年11月20日
読了日 : 2012年11月8日
本棚登録日 : 2012年11月20日

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