最終巻、戦後けっこう経ってから編。激化する学生闘争からは距離を置いているところからスタート。
岩波の「教育」意識が世相と乖離し始めた時期。権威の崩壊。
一方で、岩波ががっつり政治に参加したり世間を動かすことにつながっている時期であることも描写される・・・革新自治体っていうか東京の美濃部都政にそんながっつり岩波が組んでたっていうかむしろ仕組んだ側か。
あと在日朝鮮人について焦点を当て出したのもここだとかいうのも、へー、っと。
それにしても、この巻読むと、戦後の岩波(というか『世界』関係?)ってがっつり左なんだな・・・戦前・戦中と雰囲気すごく変わっているようにも読めるのは取り上げているのが『世界』近辺だけだからか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館・図書館情報学
- 感想投稿日 : 2015年6月22日
- 読了日 : 2015年6月22日
- 本棚登録日 : 2015年6月22日
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