自死という生き方―覚悟して逝った哲学者

3.54
  • (16)
  • (13)
  • (31)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 207
レビュー : 33
著者 :
minamiaoさん  未設定  読み終わった 

まず、本書を読む前に一番気になっていたのが「自分はサバサバと死んでいくとしても、残された家族は?また、自分の自殺した姿を目撃してしまった人がトラウマになったら、まして子供が見てしまったりしたら?誰にも迷惑がかからないと言えるのか?」という私の疑問についてどのように書かれているのかということだったのだが、直接これに関しての弁明が本書内で語られている箇所は残念ながら見受けられなかった。
私なりに推察するに、自分の人生をどこで終わらせるかという自由選択、つまり家族であろうともこれに口出しすることはできない、と言っていることを鑑みれば、上記に上げた疑問に対する答えは「例えば悲惨な事故死を遂げたとして、それを目撃してトラウマになった人がいたとしても、その事故死した人に責任を問えるか?」とこういう理屈なのではないかと思う。
多くの人が必ず訪れる死について真剣に考えていないという著者の憂いはもっともなのだけれど、今の私にはどうしても「自死」という生き方は「苦しい老いをスキップする」というズルにしか思えず、本書はそれに対する言い訳のようにしか感じられなかった。

レビュー投稿日
2018年3月21日
読了日
2016年4月17日
本棚登録日
2018年3月21日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『自死という生き方―覚悟して逝った哲学者』のレビューをもっとみる

『自死という生き方―覚悟して逝った哲学者』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする