オタク大学生日野くんの恋のお話。中学時代に熱中していたゲームのキャラ「エリナ」にそっくりな宮城絵茉に一目ぼれし、何回も告白するが玉砕。そんな中、彼女へのストーカーを見つけ出すことを決意するも、逆に疑われてしまったり、、、というお話。
日野くんの独白で物語が進むので、ずっと不安で仕方なく、ハラハラしながら読んだ。彼の語り口が面白くて、どこかすっとぼけたキャラで好感を抱いてしまい、ホントにストーカーは日野くんで、最後の最後でめちゃくちゃブラックなオチだったらどうしよう、、、という想像が頭から離れなかった。結果、とても青春チックなオチで良かった。ホッとした。
なんというか、自助努力?の結果、成長を遂げた日野くん、的なお話だったのね。ストーカーへの熱弁から、それは見て取れたのだけど。家族、友人、色んな人が周りにはいるかもしれないけど、自分を変えたり成長させたりできるのは自分。そのきっかけとして、ゲームの「エリナ」という存在があった。と解釈しました。
で、その「エリナ」にそっくりな宮城絵茉。そりゃ中身は関係ないか。最終的には中身も知った上で告白、玉砕、という展開になっているけど、まだまだ彼の恋はこれからだなぁという感じ。
正直、監視カメラとか、かなり引いたけど。
全体としては面白かったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年4月11日
- 読了日 : 2021年3月31日
- 本棚登録日 : 2021年3月31日
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