グレタ・ガーウィグ監督の映画が最高だったので、原作を読んでみた。
新潮文庫から出ている松本恵子訳。
かなり古い訳です。登場人物のせりふが「~ですわ!」「~したまえ」という調子。
グレタ・ガーウィグの現代的な解釈から入った自分は最初ちょっと違和感を覚えました。
が、その文体に慣れてくると、グレタ・ガーウィグ版が原作にきわめて忠実なことがわかりました。
内容はいわずとしれた四姉妹の日常と成長を描いたお話。
育ち盛り・わがままざかりの女の子たち(+男の子)の描写が見てきたようにリアル、というか、オールコット自身とその家族をモデルにしているので本当にリアルです。
年相応に失敗したり争ったり泣いたりしながらも「善く生きよう」とする様子が、ほほえましくも胸打たれます。じぶんもちゃんと生きねば、と思わされます。
この本における「善く生きる」はキリスト教的な道徳が色濃く、なじみづらい部分もあるんだけど。若者たちの描写にリアリティがあるので、文化の違いを超えて共感できました。
<https://indoor-continent.blogspot.com/2020/10/9.html>
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2020年10月4日
- 読了日 : 2020年10月4日
- 本棚登録日 : 2020年10月4日
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