Sarah's Key

  • St. Martin's Griffin (2008年9月30日発売)
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本棚登録 : 36
感想 : 7
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 戦争中に他の国が犯した罪を非難することはありますが、自国が犯した罪を語り伝えることは少ないと思います。この本は、第二次世界大戦中にフランスがユダヤ人を強制収容所に集団連行した事実をアメリカ人ジャーナリストが明らかにしていく物語です。

 フランス人が、歴史的事実を忘れ去っているということは残念なことです。でも、フランスを責めるよりも、自分の国も似たような過ちをおかしていないか振り返り、同じことを繰り返さないようにすることが大事だと思います。

 サラが生きた1940年代と、主人公が生きている現代とを行き来しながら物語が進みます。どの時代のストーリーを読んでいても、登場人物の表情や、景色が鮮明にイメージすることができました。サラのおかげで、いろいろな人たちが結びついたこと知れば、サラはどれだけ喜ぶでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Non Fiction
感想投稿日 : 2012年8月10日
読了日 : 2012年8月9日
本棚登録日 : 2012年5月29日

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