LSD―兄ケビンのこと 新装版 (世界の青春ノベルズ)

  • 岩波書店 (1991年9月26日発売)
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感想 : 3
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『闘牛の影』のほうは今に通じるYAとして読めたけど、同じヴォイチェホフスカでもこちらはさすがにちょっと古いかなと感じた。訳も少し古びているし、ケビンの堕ち方も立ち直り方も両方とも唐突なような。
そういえば、最近もYAにはすごくいろいろな問題を抱えた若者が描かれているけど、ドラッグの話はそんなにないような気がする。気づいてないだけかな。(原書をざっとあさっていても、さほど目につかない。)80年代に『ブライトライツ・ビッグシティ』なんかがはやったとき、ヤッピー(死語)のインテリがみんなヤク中として描かれたりしていたけど、今はどうなんだろうね。(いや、でもヘイト・ユー・ギヴにも出てきたか。ディーラーがらみのやばい世界に足を突っ込んでいる子だけど。)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: YA
感想投稿日 : 2018年4月5日
読了日 : 2018年4月5日
本棚登録日 : 2018年4月5日

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