マイヤーズって、こんな苛烈な少年時代を過ごした人なのか。めっぽう頭はいいけどとにかく落ち着きがなくてけんかっ早く、手が先に出てしまう。体も大きいから、何かにつけて大人から目の敵にされる。
それでも節目節目で才能を信じて励ましてくれる先生に出会ったり、何より両親が、彼のことを理解しないまでも心から愛してくれたから、どうにか生き延びて、読書と書くことの才能を捨てずにいられたのかもしれない。それにしても、父が文字を読めないことを知ったのが大人になってからだったというのも驚き。そんな基本的なことを家族に秘密にするのって、苦しくないか?
黒人で、ロールモデルがないこともマイヤーズ少年をひどく苦しめた。道なき道を切り開いていくことの苦しさよ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
YA
- 感想投稿日 : 2017年9月4日
- 読了日 : 2017年9月4日
- 本棚登録日 : 2017年9月4日
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