私はこれまで、関ヶ原の合戦に関する本はあまり読んだ経験はないが歴史が好きなのである程度は知っていた。しかしこの本を読んで今ある定説が多く間違っていることに驚いた。私自身、戦国時代の逸話や、伝説などが好きだが歴史を学ぶものとして、このような新しい解釈や新しい視点も重要だなと思わされた。この本を読んで再認識したのは歴史が少なからず勝者による改ざんが行われていること。徳川家康と言えば、関ヶ原の勝者で、神として崇められている存在である。しかし関ヶ原に関する逸話や、勝利も家康の関係者により後世に作られたものがほとんどであった。このような勝者に良いように書かれた史料があることなどは歴史を知る上で重要だと感じた。本書では一貫して史料・資料を批判的に引用しているし、これまでの定説に引っ張られるようなことはない。このような姿勢は歴史を学ぶものとして非常に参考になった。
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- 感想投稿日 : 2015年8月20日
- 読了日 : 2015年8月16日
- 本棚登録日 : 2015年8月16日
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