ALIVE 10人の漂流者

著者 :
  • KADOKAWA (2022年3月2日発売)
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本棚登録 : 49
感想 : 7
3

最初から生存者は一人とわかっていて、その様子から始まる。その人物をラスト近くまで勘違いしていた。
途中に何度も訪れる危機。
マダガスカル沖でエンジントラブルをきっかけに、日本人観光客7人とボート運営者1人、運転手2人の計10人を乗せた観光ボートの漂流。
最初はすぐに助けが来ると思っていたものの、誰からも見つけられない場所に漂流してしまったため、みんながどんどん衰弱していく。
継人(けいと)はたまたま、無気力な大学生で海洋生物を研究していて将来に行き詰まっていた。そんなときマダガスカルという生物的に魅力ある島のクルーズに出かける。漂流したところで、継人の知識が役にたってくる。食べられるもの、ここにいるということは、このような状況下にある、など…
そして現地人に環海に入っているため、ぐるぐる回っているだけだ、と聞かされる。

食べ物をめぐる争い、罪のなすりつけ合い、人間の醜いところが次々現れ、最後には死んだ仲間を人肉として食べる、というところまで行く。
次々、形を変え現れる危機は、ゲームのようだが、エンタメ小説と思って読めば、面白い。スルスル読める。

個人的な気持ちとしては、最後に生きて継人と怜央に日本に戻ってほしかった、自信を付けた継人を見たかったが…

評価がとても低いが、私は面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月11日
読了日 : 2022年8月23日
本棚登録日 : 2022年8月3日

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