2023/01/21リクエスト 1
★2.5
幼い頃の交通事故で全身に傷を負い、人となるべく関わらないように孤独に生きてきた祥司。
毎晩、夕食をとる行きつけの居酒屋で千尋に出会う。
祥司にとって、自分の人生にはない華やかさを持ち明るい千尋だったが、中学生の頃からのトラウマを抱えていた。
やがて、なんとも清潔感のある交際に発展していく…
千尋は故郷の福岡に父親と妹を残し、高校卒業後、単身上京していた。
スクラッチの宝くじを削ることだけを生きがいに、父親の文具店を手伝う孝志朗。
妹の絵美は、姉の千尋が家から出ていってから不登校になり、文具店の試し書きノートで絵を描き続ける。
文章で学校の様子を絵美に伝える、口がきけない少年。
千尋は、コロナ感染拡大で勤務先が店を閉めることになり、その機会に福岡に戻ろうと決める。
その前に祥司に大切な人なのだと伝えるが、受け入れてもらえず。
容れ物ではなく、その中身が好きなのだ、そう伝えたが祥司は受け入れてくれなかった。
全ページの4/5までは、先が見えずだらだらと話が展開する。期待して読み始めた本だったので、正直イライラした。残り1/5ですべての伏線が回収される。
僭越ながら、途中、あまり必要でないエピソードも挟まれるため、そのあたりを削り、大切なところに繋がるエピソードの分量を増やしてもいいのかなと思った。
まだまだ若い作家さんなので、今後も読みたいと思う。
次が楽しみです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月21日
- 読了日 : 2023年2月2日
- 本棚登録日 : 2023年1月19日
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