寝言が原因で夫と離婚し、雑貨作りの小商いをしながら実家で暮らしている。
人に寝言を聞かれる恐怖心からか実家で眠れなくなってしまったが、雑貨を卸している「梅屋」の奥の小部屋では熟睡できるので、頻繁に梅屋に眠りに通っている。
幼いころに「天使のおじさん」に誘拐された記憶を持ち、いつか「誘拐犯」が自分の前に現れるのではないかという期待を持っている。
話としては梅屋のバイトのみなみちゃんや、近所の人、そして両親や伯母と過ごす中で、「誘拐事件」の真相を知るという展開である。
離婚の原因にもなってしまった、心の引っかかり続ける「天使のおじさん」の正体を知ることで、過去を乗り越える、という、よくありがちな傷ついたアラサー女性再生物語である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文芸
- 感想投稿日 : 2015年5月19日
- 読了日 : 2015年5月17日
- 本棚登録日 : 2015年5月19日
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