泣かない女はいない (河出文庫)

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本棚登録 : 729
レビュー : 95
著者 :
mirutanさん 恋愛   読み終わった 

こういう何でもないひとの平凡な日々を丹念に書く作品は読み手のメンタリティと嗜好にかなりの部分左右されると思う。
今回はそれが合致していてすごく好きな雰囲気だった。

裏表紙のあらすじほど恋人の別れ感は薄く、特に終盤まではお仕事小説の色合いが強い。
埼玉にあるメーカー子会社の物流会社に転職した主人公。
働いていない恋人とふたり暮らし。
同僚の女性社員は実家通いで給料はおこずかいに遣ってしまうような子ばかりで、なんとなく空気が違う。
些細な出来事を積み上げて、だんだん親しくなっていくという描写が優しい。
物語自体も、事件やで変化により動きがあるので冗長さもなかった。
主人公がどういう性格なのかあえて掘り下げられないのが、ラストシーンの切なさに効いていると思う。

レビュー投稿日
2014年9月17日
読了日
2014年9月13日
本棚登録日
2014年9月13日
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