とりつくしま (単行本)

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本棚登録 : 493
レビュー : 139
著者 :
mirutanさん ファンタジー   読み終わった 

この世に未練を残し死んだ人の魂を、望む「モノ」になってもとの世界に戻してくれる「とりつくしま係」。
愛する人のいる世界へ戻った魂たちの短編集。
どれも短いながら優しく深い、時に考えさせられる話。

中学生の息子が登板する最後の公式戦を見守るため、ロージンバックとなってとりつく母を描いた『ロージン』、
片思いする書道家の扇子となった『白檀』、
働き盛りで突然死したサラリーマンがマッサージ器となる『マッサージ』
が特に良かった。

わがままな母の補聴器となる『ささやき』は唯一苦しい展開で、
アクセントにはなっている。けれど気持ちは重い。

死は非日常だけど、だからこそずっとそれに縛られて生きることはできないということが切なくもあり、私はどんなに未練があってもとりつきたくないなあと思った。

レビュー投稿日
2012年10月21日
読了日
2012年10月20日
本棚登録日
2012年10月21日
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