長崎くんの指

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本棚登録 : 219
レビュー : 42
著者 :
mirutanさん 文芸   読み終わった 

寂れた遊園地『コキリコ・ピクニックランド』を舞台とした連作短編集。

『長崎くんの指』
真面目で優秀な銀行員だった主人公は、
衝動的に金庫の金を盗み、家を出、遊園地に住み込みで働き始める。
遊園地で出会った長崎くんの指に恋する話。


『バタフライガーデン』
仕事をなくし、バツイチの妹の家に転がり込んだアラフォーの主人公。
妹に命じられ姪っ子を連れて行った遊園地のバタフライガーデンの管理人に強く惹かれ通いつめるようになる。

『アマレット』
長い不倫関係を精算し会社もクビになったマリアさんの物語。
遊園地で観覧車を操作する森田老人と親しくなり、遊園地で働き始める。
観覧車の役割がとても美しい。


『道ばたさん』
家の前に倒れていた記憶喪失の女を拾った母娘の話。


『横穴式』
お化けが出るという遊園地の洞窟に取材に来た主人公。
そこで不思議な親子と出会う。
これはホラーな話だった。


『長崎くんの今』
『長崎くんの指』で、終盤唐突に行方をくらました長崎くんのその後が描かれている。
蛇足の感が強い、、、。

『夕暮れひなたの国』
唯一関連性のないおまけの一篇。
いくらでも深読みができる。


現実感の薄い、ファンタジーのような物語である。
それぞれ短い話しながら、裏には濃くて深いものを孕んでいる感じ。

レビュー投稿日
2012年10月21日
読了日
2012年10月21日
本棚登録日
2012年10月21日
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