
彼女が突然この世から去った時は、普段のweb日記から感じる豪放なイメージからは想像もできなかったのだが、その小説を読めば彼女がいかに繊細な人だったが良く分かる。
著者自身が「私小説」と言っているから私小説なんだろうと思うが一般的な私小説のイメージとは違う話。「自伝小説」かというとそれも違う。
文字通り執筆した時々での「私の話」だ。
繊細な神経で、頑張り屋で、とにかく一所懸命なんだけれど、周りの人にはそれと悟られたくない、とても面倒な性格の鷺沢萠という作家がどうして出来上がったのか語られる一冊
- レビュー投稿日
- 2016年7月6日
- 読了日
- 2016年7月6日
- 本棚登録日
- 2016年7月6日
『私の話 (河出文庫)』のレビューへのコメント
まだコメントはありません。
コメントをする場合は、ログインしてください。