卍とハ-ケンクロイツ: 卍に隠された十字架と聖徳の光

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  • 現代書館 (2013年6月1日発売)
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感想 : 7
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日本では地図の上に寺院の記号として普通にプロットされ、多くの寺院ではそこここに掲げられてる卍の文様。
欧米ではナチスの紋章のイメージが強く忌み嫌われ、「ユニバーサルな邪悪のシンボル」と言い切る人まで居るという。
東洋では仏教・ヒンズー教はじめ多くの宗教において吉祥のシンボルとして定着しておりその歴史は2000年とも3000年とも遡ることができ、アメリカインディアンにおいても全く別のルーツから吉祥のシンボルとして扱われていたものがナチスの党旗・ドイツ第三帝国の国旗デザインに採用されたことから憎悪の対象が如く扱われてきた。
本書では「卍」の出自を探求するとともにヒトラーがどのような経緯でこの記号をナチスのシンボルに採用したかを追いかけて「卍」の本来の意味を拡げ、誤解を解消しようとするもの。
元は英字で書かれた論文らしいが、是非欧米圏で一般書として読まれてほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年8月22日
読了日 : 2013年8月22日
本棚登録日 : 2013年8月22日

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