三匹のおっさん (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年3月9日発売)
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5

還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか、と
幼なじみの悪ガキ3人組が自警団を結成し、
恐喝、動物虐待、詐欺、催眠商法などに立ち向かう。
3人のうち、キヨこと清田清一は剣道の達人、
シゲこと立花重雄は柔道の達人、
ノリこと有村則夫は機械に強くて頭脳派。
個性的な3人はジジイとか呼ばれるのは嫌う。
おっさんと呼べと。
この3人に、キヨの孫・祐希とノリの娘・早苗が加わり、
事件が動く。

痛快で楽しい、どこの地域にもいそうな人々だけど、
ここまで活躍してくれると、
老後の不安なんてちょっと吹き飛んじゃうね。
有川浩さんの作品はいつも登場人物への愛情が
満ちてて読んでいて爽やかです。
特に第三話は故・児玉清さんも絶賛されていましたが、
私も一番好きです。
結婚詐欺の被害に合いそうになったシゲの奥さんに、
ラストでの優しい言葉がぐっときます。
こんな優しい解決のしかたがあったのかと、しびれます。

第一話から順に読むと、
始めの方は武闘派だったので、中高生向けの本なのかと
その軽い雰囲気になめてかかっていたら、
徐々に還暦のおっさんたちのふところの深さとか
思慮深さにじわ〜っときて、
軽いキャラの代表のような祐希の成長ぶりに
にんまりとして、
さすが有川浩さんだと、やられた〜って気分になります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2013年に読んだ本
感想投稿日 : 2013年7月12日
読了日 : 2013年7月12日
本棚登録日 : 2013年7月12日

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