増補改訂 試験にでる心理学(一般心理学編)

  • 北大路書房 (2006年6月1日発売)
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感想 : 4
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某予備校で心理学系公務員の授業を持っている先生が書かれた本です。
心理系の公務員試験教材では、心理学辞典に並ぶ有名な教材ではないでしょうか。
実際法務省や厚生労働省に入省した人に話を聞くと、かなりの率でこの教材を使っているかと思います。

実際のところ、分野ごとにきちんと問題も整理されていますし、択一問題も記述問題もどちらも載っているので、なかなか役に立つのではないでしょうか。
特に心理系の場合、公務員試験に関して言えば他にまともな問題集がない(お馴染みのスー過去も心理学については当てになりません)状態ですから、事実上最初はこの本一択ではないでしょうか。(院試についてはよく分かりませんが)
ただもちろん本書一冊では足りませんので、特に総合職や家裁調査官補を受験する方の場合は、もう少し詳細に書かれた本も併せて参考にすべきだと思います。

また、特に巻頭のブックガイドはかなり役に立ちます。私は大学で心理学を勉強したての頃にこの本を読み始めたので、実験レポートを書くときや、授業より深い内容を学習したいときなどにも活用していました。さらに公務員試験を受験する際も、オススメ度が高い本は実際に揃えて勉強に使っていました。

ただし、解説等は分かりやすいとは言えないので、さすがに心理の初学者はもう少し簡単な本から読み始めた方がいいかと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2017年10月20日
読了日 : 2017年10月20日
本棚登録日 : 2016年9月21日

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