それから (新潮文庫)

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本棚登録 : 4224
レビュー : 346
著者 :
みさきさん novel   読み終わった 

働く者からしたらただの屁理屈にしか聞こえない「高尚な精神」を言い訳として悠々自適に暮らす、現代でいうニートの代助。授業のグループワークで友人が代助に「ひねくれクソニート」というあだ名を付けていた…
それまで淡々と、飄々と生きていた代助だったが、三千代への愛を自覚してからは激しい苦悩に襲われる。その苦しい心理を非常に細かく丁寧に、言葉を尽くして書いている。色彩の描写が印象的で、特に最後の赤、赤、赤の所は読んでいるこちらも頭がぐるぐるしてくるようだった。また、所々に漱石自身を思わせる描写があった。
物語というより、代助の思想や感情が大半を占める本。
彼は「それから」どうなったのだろう。

レビュー投稿日
2012年7月7日
読了日
2012年7月7日
本棚登録日
2012年7月7日
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