不確実な未来に対処するための、シナリオシンキングを解説した本。
まず、過去の経済予測やアナリストの発言などで、常識のように語られていたものが実際はいかに不確実であったかを実例をもとに示している。
その上で、シナリオシンキングに必要なロジカルシンキング、システムシンキングとはどのように行うものか、実例を交えて解説した上で、シナリオシンキングを解説している。
実際に業務でシナリオシンキングの実践のための方法まで書かれており、その点で実践的であるという印象。
「シナリオは「どういう未来が起こるのか予測する」のではなく、「起きる可能性のある未来が実際に起こったらどうするか」を考えるためのツールである」という点で、行動まで述べられているのが興味深い。
これは、コンティンジェンシープランに通じるものだろう。
今となっては、題材が古い感(アナログカメラとデジタルカメラなど)はあるが、シナリオ・シンキングの入門としては手頃だと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス書
- 感想投稿日 : 2009年1月18日
- 読了日 : 2009年1月18日
- 本棚登録日 : 2009年1月18日
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