週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~ (1) (ファンタジア文庫)
- KADOKAWA (2023年2月17日発売)
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【読書メモ】
父親が不在がちで一人孤独な宮城と、姉が優秀すぎて家に居場所がない仙台がふとしたきっかけから二人だけの放課後をすごすことに……な百合コメ
孤独な宮城が家に居場所のない仙台をきまぐれで助けたことから始まる二人の関係
宮城は1回5000円で仙台を買う、といっても特別な感情はお互いなく頼み事を聞いてもらう程度で……
足を舐めてもらったり(でも足を噛まれる)、チョコを食べさせてもらったり(でも指を噛まれる)、料理中に切った指を舐めさせたり、ポテチぶちまけてサイダーぶっかけたり、キスマークを付けあったり、そしてキスしたり……
友人でもなく、恋人でもないあいまいな関係から近くなっていく二人
宮城はそのことに納得できず野良猫のようだったがなんとか慣れてきて?
二人のキスから何か関係が変わるのか、この共依存的肉体ははたして救いかそれとも破滅か
【以下再読のための備忘】
・「……この本、エロくない?」本の半分くらいベッドシーンじゃん。台詞も喘ぎ声とか、それに類似したものばっかりじゃん。
・「ーー煮干しの日」
・三年生になって仙台さんに足を舐めさせたあの日から、私はどこかおかしい。舌先から流れ込んできた仙台さんの体温が私の中に溜まったまま、消えずにいる。
・甘いとか、酸っぱいとか。カステラだとか。どんな味もしなかった。そもそも、最初から味がするほどのキスをしたら大変だ。私は宮城を見る。でも、目を合わせてくれない。もう一度したいと思う。宮城という人間をさっきよりも感じたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2024年6月23日
- 読了日 : 2023年2月21日
- 本棚登録日 : 2023年1月5日
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