風の魔法を極め雷神皇と呼ばれたエフタルが、400年後の世界に転生し、魔法で無双する話
魔法での戦闘などは迫力があるが、あまりに一方的で爽快感もなく、あまり楽しいとは言えない
さらに、物語を引っ張っておきながら、ご都合主義的展開をしてなかったことにしたり、あったことにしたりするのはいかがかと
例えば、士官学校に入学する体で訓練だなんだとひっぱりつつあっさりと魔法学院に入ることになったりとか、実父や長兄を嫌なやつとして描き暴言を吐かせるのだがあっさり処刑とか、一緒に勇者を倒した他の賢者についてあまり描写のないまま展開しておきながらいきなり核心部分で「奴はそんなやつじゃない」とか、、、、
また、読者を驚かせたいがためなのか伏線もろくになしにいきなり「あれは違法な奴隷紋だ、、、」とか言ってみたり、「気づいているけど助けを求められるまでは助けませーん」的な賢者の割にはいきあたりばったり感というか性格こじらせているというか、、、
結局のところ、それぞれのキャラクター設定の問題なのか、ろくに伏線を張らずにいきなり革新に触れているせいか、ところどころで支離滅裂で、どうにも登場人物ではなく単なる符号にしか思えず
見どころは、一方的な俺つえーな魔法だけ
展開的には、マーリンやアナスタシアとの関係など盛り上げる要素はいくらでもあったはずなのに、だらだら引っ張って最後に「火の賢者のせいで高レベル魔法は使えなくなったよ!!(ドーン)」では、、、
俺(旧エフタル)と僕(新エフタル)の書き分けもうまくなく、しかも旧エフタルの性格が変わったような感じもする
結局のところ、構成力、展開力、文章力ともに微妙な感じでした
以下再読のための備忘
・牛フィレ肉のステーキたべたい
- 感想投稿日 : 2020年9月3日
- 読了日 : 2020年8月24日
- 本棚登録日 : 2020年7月5日
みんなの感想をみる