星の子 (朝日文庫)

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本棚登録 : 1044
レビュー : 76
著者 :
mitsukiさん 2020年   読み終わった 

単行本を以前読んで、文庫になった時に再読したくなった作品。

なんと、小川洋子との対談つき。

幼い頃に両親を困らせた病気が、ある同僚から紹介された水によって治癒される。
両親は次第に水と、その水を販売するグループに傾倒し、頭の上にタオルを乗せて、集会にも欠かさず参加するようになる。

ラストシーンについて、今村夏子が「この家族は壊れてなんかないんだ」を書きたかったというのと、小川洋子が感じたという不穏さは、対照的なのに紙一重だなと思った。
私は、どちらかというと小川洋子の感覚に近くて(作者を置いて、近いというのもアレなんだけど)この家族の中だけで通じ合っている部分が、避けようもなく外気に触れているように感じた。

「えっ、そんなことしてんのお前んちだけだよ!」って言われて、初めて知った我が家ルールに、よく盛り上がったりする時の。

あんな軽さが、主人公からは漂ってくるのに。
周りは、そうは扱ってくれない。
そういう違いなのかもな、と思ったのでした。

レビュー投稿日
2020年1月1日
読了日
2020年1月1日
本棚登録日
2020年1月1日
9
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