あひる (角川文庫)

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本棚登録 : 574
レビュー : 79
著者 :
mitsukiさん 2019年   読み終わった 

『星の子』の人だったのか!
でも、読んだ感じでは思い出さなかった。

家にあひるがやってきた。
停滞していた家に、子供たちがあひる目当てで遊びにくるようになり、お父さんとお母さんは、その時間が愛おしかったんだと思う。
子供たちの方が我が物顔になって、主従が逆転しだした時、孫を連れた弟の登場によって、一気にクライマックスへ持って行かれる。

え、え、ここ、クライマックスですか!?
と唐突に弟に怒られ、ふと、姉って何者なのよ、と思う。
この作品の語り手であり、資格試験の勉強に打ち込みながら、停滞を生活としている、姉。
え、え、結局お姉さんって……。
こ。怖い。この話、めっちゃ怖い!!
と「ひたひたと」寒気に襲われた所で終わる。

生活の持つ、澱みが上手い。
それとなく、忍ばせて、揺蕩わせる感じ。
おばあちゃんシリーズ二作は、「スクラップアンドビルド」を思い出した。
老人の覚醒って、なにかを外れてしまったようで、怖い。けど、尊い。なんだか、パラドックスだ。

とにかく薄いから、読んでみて。
途中から、わわわとなるから。わわわだから。

レビュー投稿日
2019年2月28日
読了日
2019年2月28日
本棚登録日
2019年2月28日
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