饗宴 ソクラテス最後の事件 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年10月24日発売)
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本棚登録 : 160
感想 : 9
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柳広司の初期作品。
ただ、加筆修正とあるので、変わっている部分もあるかも。

『ジョーカー・ゲーム』シリーズにハマったのは、さて、いつのことやら。
久々に手に取ったのは「ソクラテス」が出て来るミステリーってどんなんよ、と思ったから。

時代をこれだて隔ててしまうと、現実味のあるミステリーとしては仕立てあげにくいように思うのだけど、面白く描かれていて、すごい。
アテナイの人々の物語を、ソクラテスが「ロゴス」を以て、一つの真実に帰結させていく。
謎が進行中の時は、長いなあと感じたのだけど、解決編に至って、急に読むスピードが加速していった感じがした。

ピュタゴラス教団についても触れられているが、ほんと、謎(笑)

ただ、単なる謎解きだけでなく、ソクラテスがなぜ、ああいった最期を遂げることになったかという所まで、分かるように思えた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2019年
感想投稿日 : 2019年11月3日
読了日 : 2019年11月3日
本棚登録日 : 2019年11月3日

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