「承認欲求」の呪縛 (新潮新書)

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本棚登録 : 201
レビュー : 15
著者 :
mitsukiさん 2019年   読み終わった 

最近よく考えるテーマ。
自分自身も、承認欲求から逃れられないしんどさを味わっているし、周りを見ても、認めて欲しい怨嗟の声を聞く。この時期は、特に。

もっと認められたい、という積極的な承認欲求よりも、既得権益を奪われたくない、という消極的な承認欲求の方が強いと書かれていたこと。

そして、認められる為に役割を演じている自分と、本来の自分との乖離に、潰れてしまうことがあるということ。

読んで、この二つが印象に残った。
割と自分は「こうでなくては」という思い込みが強い方で、だけどその思い込みは自分自身から来ているものではないな、と思うこともある。

「自分が選手(相手)の感情や態度に依存してしまうことを恐れ、高圧的な態度をとり続ける人もいるようだ。命令ー服従の関係のなかには、はじめから尊敬も感謝も入る余地がないからである。」

指導者の話だが、選手に敢えて(相手)と入れた。
認められたいと思う人は、反面、相手によって左右される自分が気に入らないとか、隠したいと感じて、関係を遮断してしまうのかもしれない。

日本が狭い共同体化していくことへの危惧を筆者は「あとがき」で述べているが、承認欲求の裏にはこうした遮断の感覚があるのかな、という点が興味深い。

承認欲求の呪縛を解くカギとして、職場のダイバーシティやプロ化を挙げている。
多くの価値観と関わりながら、自分自身の専門性を深めていく。なるほどなあ。

認められることで苦しんでいくのではなく、楽観視出来ればいいなと思う。
日本社会には根深い問題ではあるものの、「そういう自分」を知ることも楽になる一つなんだろう。

レビュー投稿日
2019年3月3日
読了日
2019年3月3日
本棚登録日
2019年3月3日
3
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