芭蕉の「古池や」の句をこれでもか、というほどに語ってくれている一冊。
論自体は既知のものであるが、芭蕉のこころを一緒になぞりながら味わえ、時々笑みがこぼれるような親近感のある書き方が好ましい。
中に、丸谷才一の『輝く日の宮』からの引用なんかもあって、面白い。
あんまり書くとネタバレになるので。
日本のリズムは今尚生きている。
そうして、その中に自らの心を例え、形にしてゆく作業は愛おしいものである。
何気ない気持ちで読んで欲しい。
なんだか芭蕉が好きになった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2013年
- 感想投稿日 : 2013年10月2日
- 読了日 : 2013年10月2日
- 本棚登録日 : 2013年10月2日
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