古池に蛙は飛びこんだか (中公文庫 は 65-2)

著者 :
  • 中央公論新社 (2013年9月21日発売)
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本棚登録 : 81
感想 : 10
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芭蕉の「古池や」の句をこれでもか、というほどに語ってくれている一冊。

論自体は既知のものであるが、芭蕉のこころを一緒になぞりながら味わえ、時々笑みがこぼれるような親近感のある書き方が好ましい。

中に、丸谷才一の『輝く日の宮』からの引用なんかもあって、面白い。

あんまり書くとネタバレになるので。

日本のリズムは今尚生きている。
そうして、その中に自らの心を例え、形にしてゆく作業は愛おしいものである。

何気ない気持ちで読んで欲しい。
なんだか芭蕉が好きになった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2013年
感想投稿日 : 2013年10月2日
読了日 : 2013年10月2日
本棚登録日 : 2013年10月2日

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