想像ラジオ (河出文庫)

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本棚登録 : 1735
レビュー : 212
mitsukiさん 2015年   読み終わった 

待望の文庫化!気になっていた作品。

「あの日」が一つの地点になってから数年。
刻一刻と時間はそこから離れてゆくけれど、ひとの心はもっともっと複雑怪奇に彷徨う。

悲しみのメディア。
DJアークがお送りする「想像ラジオ」では、沈殿してゆく言葉を拾い上げて放ってゆく。
そんなの死者への冒涜だ、と第二章では綴られる。
フィクションとノンフィクションを織り交ぜた中で、確かに笑って済ませられない現実が、目の前にある。

けれど、聴こえないはずの声が聴こえてくるような。
そんな優しい虚構に身を委ねることは、罪ではない。
たくさんの、何もかもの声が、私たちの周りには繰り広げられている。
ある日、その一つをふいに掬い取ってしまうようなことが、ないとは言い切れない。

良かった。

レビュー投稿日
2015年2月15日
読了日
2015年2月15日
本棚登録日
2015年2月15日
4
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