知性を磨く― 「スーパージェネラリスト」の時代 (光文社新書)

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本棚登録 : 1080
レビュー : 125
著者 :
mitsukiさん 2014年   読み終わった 

オビに「なぜ、高学歴の人物が深い知性を感じさせないのか?」とある。

私はこういう類の本は、あまり読まない。
ただ、かつてジェネラリストになって欲しいと言われたことがあり、ジェネラリストに必要な「資質」やものの見方とは、何かを知りたくて読むことにした。

まずは、言葉に出来る知識と、言葉に出来ない知性とは違うと書かれている。

知性とは経験知から成るもので、かつまた答えのない問いに対して、問い続ける能力であると筆者は定義する。

更に、私がジェネラリストに抱いていた水平統合の知性よりも、筆者は垂直統合の知性を重要視している。

そこに七つの思考がある。
思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力。
中身に関しては、本書を読んでいただければ良いと思う。

今、求められている課題解決能力とは、田坂氏に言わせると上記七項目のレベルバランスが取れている人間である。

ただ、その土台となるものは知識なのではないかと私は思う。
筆者は知識を否定しているわけではない。
リベラルアーツ的に縦断する知識を深めることで、解決に対する選択肢を増やせることに私が重きを置いているだけだ。

つまり、持っている武器をどう使うか。

自分が出来る経験とは時間に比する限定されたものである。しかも、今の日本の教育環境から言えば、22歳までは学生としての経験が最も重要視される。

その中で、自らが持っている知識を、どのように知性に変換していくかという問いは必要であると思う。

夏目漱石は「愚見数則」でこう語る。

理想は見識より出づ、見識は学問より生ず。
学問をして人間が上等にならぬ位なら、初から無学でゐる方がよし。

レビュー投稿日
2014年5月18日
読了日
2014年5月18日
本棚登録日
2014年5月18日
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