中島敦全集〈3〉 (ちくま文庫)

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本棚登録 : 150
レビュー : 10
著者 :
mitsukiさん 2018年   読み終わった 

ラスト三巻目。
33歳で亡くなった、その年に「名人伝」やら「李陵」といった作品を書き上げた中島敦、すごすぎるなー。
考えても仕方ないけど、生きていたら、どんな世界が開かれていたんだろうか。

「弟子」にしても「李陵」にしても、ストーリーを追っていると、孔子や蘇武といった、まさに王道主人公然の人物がいる。
それに比べると、子路や李陵はやはり欠けている。
けれど、欠けた部分に葛藤し、諦め、それを本性と受け入れていく姿が愛おしい。
「山月記」においては、李徴にも袁傪にも、なんとなく共感し損ねるのは何故だろう。
「名人伝」に至っては、最早人に非ずの域に達してしまうしなぁ……。

「李陵」は死後、周囲の人によって付けられたタイトルで、もしかしたら「漠北悲歌」になっていたかもしれない、と。
うーん。「李陵」の方が確かに良い気がする。

レビュー投稿日
2018年8月13日
読了日
2018年8月13日
本棚登録日
2018年8月13日
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