表紙裏の著者紹介には
(この本の一番最初の短編)「金江のおばさん」で平成24年「Rー18文学賞大賞」を受賞。在日の家族が抱える「答えのない問い」に向き合う作品・・(略)・・などがある。
とあります。
この本も「在日」の人たちの悲しみ、痛み、日々の暮らしの困難を平易な文章で書きつづっている短編連作です。
最初の短編「金江のおばさん」が6つの短編のどこかに出てきます。(私はこのバーさん好きじゃないけど。笑)
私は2作目「四柱八字」とラスト「ブルーライトヨコハマ」が好きです。
在日の男性に嫁いだソウルの女性占い師の話と、
ラストは、在日・介護が絡んで、ちょっとウルッとなりました。
在日関係はほとんどまったく知らない世界なんですが、
やさしい語り口で、女性の「気持ち」から入ることで、この世界にすんなり入っていけます。在日がどうこうというのを抜きにしても、いい短編連作小説だったと思います。
読んでよかったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年6月24日
- 読了日 : 2016年6月24日
- 本棚登録日 : 2016年6月22日
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