神の子どもたちはみな踊る

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レビュー : 163
著者 :
mitu310さん  未設定  読み終わった 

1999年に「新潮」誌に「地震のあとで」とのタイトルで連作された短編に書き下ろし「蜂蜜パイ」を加えて出版された短編集。

この地震とは阪神大震災。
それぞれの登場人物は直接的な被災者ではないが、間接的に様々な影響を受けている。

「UFOが釧路に降りる」ーー阪神大震災のテレビ報道を5日間見続けた妻が、家を出て言ってしまう。

「アイロンのある風景画」ーー高校三年生の五月に海岸沿いの茨城のある街にやってきた順子。同棲相手の啓介とともに仲良くなったのは、海岸で焚き火をする三宅さん。

「神の子どもたちはみな踊る」ーー編集者の善也は母と二人暮らし。生まれた時から父はいない。

「タイランド」ーー甲状腺の免疫機能の研究をデトロイトで続けてきたさつき。証券アナリストのアメリカ人の夫と別れ帰国。
バンコクでの世界甲状腺会議に参加後、観光でしばらく滞在することに。

「かえるくん、東京を救う」ーー主人公の片桐は信用金庫融資課の職員。父母を亡くし、弟と妹の面倒を見て大学を出して結婚もさせた。自分は独身。何も失うものはなく腹が座っている。
そこを見込まれて、ある重要な仕事を依頼される。「かえるくん」に。

「蜂蜜パイ」ーー書き下ろし。
短編小説家の淳平。大学時代からの親友・高槻と小夜子。卒業して高槻と小夜子が結婚しても三人の仲は続いていた。

人は様々な縁によって紛動される。それをどうするかは自分次第。
人の為に明かりを灯せば、自分の前が明るくなる。

レビュー投稿日
2016年11月16日
読了日
2016年11月16日
本棚登録日
2016年11月16日
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