ツバキ文具店

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本棚登録 : 4181
レビュー : 541
著者 :
mitu310さん  未設定  読み終わった 

雨宮鳩子。ニックネームは「ポッポちゃん」
ツバキ文具店の店主にして、江戸時代から続くとされる代書屋の十一代目。

「先代」から引き継いだというより、仕方なく再開した代書屋。
先代はポッポちゃんの祖母。
「おばあちゃん」なんて甘えられる環境ではなかった。
両親の顔を知らない彼女にとって、先代とは絶対的師弟関係が存在したからだ。


一度はタンカを切って飛び出した。
だが、先代の訃報を受け代書屋を再開することに。

嫌で嫌で仕方なかった幼き日からの訓練が、ポッポちゃん自身を助けていく。

次から次へと現れる、ありとあらゆるお客様たち。
一つとして同じ悩みはない。

人生なんて後悔の連続。
せめて一筆、手紙でもかけたなら。

そんな悩みに寄り添って、心尽くしの文具を使い、切手1枚にもこだわり抜く。

手紙は指先一つで消去などできないのだから。

そんな人生の節目の小さくて大きな力の代筆屋。


「過去と他人は変えられない。しかし、未来と自分は変えられる」(カナダの心理学者 エリック・バーン)

助けたつもりが、助けられている。
人生なんてそんなもの。

ほんの少しの気遣いと、真心と、決断と。

今ここにあるものを大切に生きることで、きっと人生を変えていくことができる。

そう思わせてくれる、優しくて力強い一書。

レビュー投稿日
2018年3月28日
読了日
2018年3月28日
本棚登録日
2018年3月28日
9
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