ふたりはきょうも (ミセスこどもの本)

  • 文化出版局 (1980年8月17日発売)
4.15
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本棚登録 : 1694
感想 : 117

がまくんとかえるくんのおはなし
なんてことない日常を描いているようで、実はその向こうに大切なことが書かれている。
こどもの本って、すごいなと思う。

もくじ
あしたするよ
たこ
がたがた
ぼうし
ひとりきり

あしたするよ は、だれもが、「これ自分のこと?」って思う。
がまくんは、あったかいお布団の中で眠っていることが幸せ。
でも、ある日目を覚ますと、家の中は散らかってて、やらくっちゃいけないことが山積み。できれば今日は眠って、あしたやりたい! でも、あしたこれをやらなくちゃいけないと思うと、憂鬱。がまくん、思い切って今日全部やってしまうことに。すっかり片付いて、気持ちもすっきりしたところで、「あしたは、やりたいことができる!」とよろこぶ。明日は何もせずにのんびり眠るんだって。

ひとりきり の中で、かえるくんの語るちょっと長いセリフがとても印象的
「ぼくはうれしいんだよ。
とてもうれしいんだ。
けさめをさますとおひさまがてっていて、いいきもちだった。
じぶんが1ぴきのかえるだということが、いいきもちだった。
そしてきみというともだちがいてね、それをおもっていいきもちだった。
それでひとりきりになりたかったんだよ。
なんでなにもかもみんなこんなにすばらしいのか
そのことをかんがえてみたかったんだよ。」

われ思うゆえにわれあり
の発見とよろこび

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月12日
読了日 : 2021年2月11日
本棚登録日 : 2021年2月12日

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