他の方の感想文から元ネタがある作品であること、また元ネタとは異なる芥川氏のオチのつけかたであったことを知りました。
それまではこの話は、あまりに描写がひどいので、杜子春が本来持っていた人間性を引き出し、本人に気づかせるための仙人の「しわざ」を描いたものだと感じていました。
最後に、仙人が泰山の南の麓ふもとにあるという一軒の家をくれ、愉快そうに笑っていたのも、杜子春がまたやらかすのではないかと半ば楽しそうにした様子を描いたもので、結論としては、仙人とは決して高尚なものではないという話だと感じ、とても不穏な気持ちになりました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
音読
- 感想投稿日 : 2024年3月14日
- 読了日 : 2024年3月16日
- 本棚登録日 : 2024年2月10日
みんなの感想をみる