ブルーマーダー

著者 :
  • 光文社 (2012年11月17日発売)
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本棚登録 : 2412
感想 : 346
4

姫川玲子シリーズ第6作品目。

菊田が結婚していたことに驚いた。
演じた西島さんの婚約よりもショックだった(笑)。

誉田氏は境遇の近い複数の登場人物を丁寧に描くことで
それぞれの性格を浮き彫りにするのが上手い作家さんだと思う。
今作では梓や大竹の奥さんを描くことで
33歳になった姫川の抱える闇の深さを浮き彫りにしていた。
ラストにその闇を菊田に知られてしまうことが切なかった。

最初は人を折り畳むなんて無理と思ったが
昔のTV番組で体の柔らかい人がバッグに収まる映像を思い出して
可能かもしれないと思ったらぞっとした。
(何から誉田氏が着想したのか分からないが
この殺害方法を思いつく誉田氏が怖いとさえ思った)
そう気付いた時から凶器も気になり一気読みした。
なかなか事件の全貌が見えずに淡々と捜査する静の前半と
銃撃戦から立てこもりまである動の後半と読み応えもあって
姫川シリーズの中で一番面白かった。

ところで、木野は磔からどうやって逃げ出すことが出来たの?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年1月6日
読了日 : 2015年1月1日
本棚登録日 : 2014年12月30日

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