姫川玲子シリーズ第6作品目。
菊田が結婚していたことに驚いた。
演じた西島さんの婚約よりもショックだった(笑)。
誉田氏は境遇の近い複数の登場人物を丁寧に描くことで
それぞれの性格を浮き彫りにするのが上手い作家さんだと思う。
今作では梓や大竹の奥さんを描くことで
33歳になった姫川の抱える闇の深さを浮き彫りにしていた。
ラストにその闇を菊田に知られてしまうことが切なかった。
最初は人を折り畳むなんて無理と思ったが
昔のTV番組で体の柔らかい人がバッグに収まる映像を思い出して
可能かもしれないと思ったらぞっとした。
(何から誉田氏が着想したのか分からないが
この殺害方法を思いつく誉田氏が怖いとさえ思った)
そう気付いた時から凶器も気になり一気読みした。
なかなか事件の全貌が見えずに淡々と捜査する静の前半と
銃撃戦から立てこもりまである動の後半と読み応えもあって
姫川シリーズの中で一番面白かった。
ところで、木野は磔からどうやって逃げ出すことが出来たの?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年1月6日
- 読了日 : 2015年1月1日
- 本棚登録日 : 2014年12月30日
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