非常識のすすめ

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年3月8日発売)
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感想 : 10
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ピンチのときはボールから。初球は用心してボールから入れという意味だが、里崎選手は「なぜ」と疑問を抱く。ボールから入れば必然的にワンボールから始まることとなる。いつかはストライクを投げなければならないのに何故に不利なワンボールから始めなければならないのか。里崎はすかさず初球のボールは何から入るのかと切り返す。コーチは一瞬キョトン顔で「じゃ、スライダー」でも・・・「じゃあ、って?」。では、次の球は、の問いに対しては沈黙の間。里崎は言う。ボールから入るのは、いかなる理由で、どういう内容でやるのか。目的や根拠がなく、何も考えずにボール球から入ってしまうと、結局、すべての球が緩くなってしまう。何も考えずにボールから入ってもワンボールになるだけ。
ほくろが印象的でなぜか目立つ里崎選手。幸運の女神でも立っているのか。地味なキャッチャーが眩しいくらいの光を放っていた。異色で緻密な頭脳派。監督にでも就任すれば何か必ずやってくれそうな期待を抱かせてくれる。ものすごく面白い存在だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 娯楽
感想投稿日 : 2015年12月1日
読了日 : 2015年12月1日
本棚登録日 : 2015年12月1日

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