のぞき見的高みの見物が四人称。苦しみ多き人間に天が与えた緩和措置としての人称である。四人称読者に向けてのみ書を捧げるという著者。だから親しい人には著書を寄贈しない。書き手と読み手は交流しない方が興味深く読め、新しい意味や価値を創出できるからというのが著者の趣旨。しかるになかなかこれが分かってもらえない。今に至っても文法上適切な位置づけがなされていないのは人知の怠慢と訴える。いずれも視点は新鮮、まこと秀逸なるエッセイが10本掲載されている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年5月18日
- 読了日 : 2014年5月18日
- 本棚登録日 : 2014年5月18日
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