人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか(新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2013年3月15日発売)
3.65
  • (6)
  • (3)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 94
感想 : 8
4

抽象的な考え方をする優位性を説く。抽象的に物事を捉えられる人は、日頃から抽象的にものをみているから、頭の中に抽象概念がぼんやりとした広がりをもって収まっている。ぼんやりしているため、いろんなものとリンクしやすい。アイデアマンである。発想する前から連想を繰り返しているので、いざというときに取り出せる。他方、具象に囚われている人は、見かけの複雑さに惑わされ、問題の本質が見えず結果的に判断を誤る。「具体的に」。よく聞く言葉であり、自分も発する言葉でもある。具体が事の本質を考えさせる機能を喪失させる実は諸刃の剣。常識を一変させられる強烈なメッセージに驚倒させられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年4月6日
読了日 : 2014年4月6日
本棚登録日 : 2014年4月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする