群さんの作品は気軽に読めながら、痛快なエッセイが多いので長年に渡って読んでいるので今回も同じように
世間や日常に溢れている「いかがなもの」が様々な切り口から語られていました。
いつもより項目が少し多く感じて、よりコンパクトにそれぞれが書かれているという印象でした。
普通の人だったならば気にしなくても済むことであっても、
群さんの視点から見てみるとあれこれと一言いいたくなってしまうことも多いかとも思います。
思わず日頃思っていてこの作品中の事と同じように
思うこともけっこうありましたが、ちょっとこれは行き過ぎかな?
と思うこともありますがそれは人それぞれの感じ方なので
仕方ないと思うのでそうゆう所は受け流しておきました。
特に同じ思いになったものは、
エピデンス、グレイヘア、マクロチップ、女子、不倫だったので、
よくぞここで書いてくれたという思いがして
すっきりとした気持ちになりました。
とても自分の口からは言えないことを代弁してくれるというのはこうゆうことで頼もしいなとも思えました。
マクロチップのことは、いかがなものかとここで言っている場合ではなく、
もっと強く広めなければいけないことだと思いました。
プラスチックというと、どうも硬いものを連想させてしまいますが、
ネットのように柔らかいものだったり、服のカバーに使える不織布なども、
原材料はプラスチックということを忘れがちです。
こうゆうものが実は摩耗する過程で目に見えないくずとなって
排水口から流れ、水に溶け込み、様々なマクロプラスチップが
魚などの海の生き物に取り込まれ、そしてまた私達が魚を
食べて体に入り、体内のどこかで残る可能性がある。
これだけの便利な物に囲まれている中で、
マイクロプラスチックを少しでも減らしていかないと、
次の世代になってからどんな世界になってしまうのだろうと思ってしまい
これは真剣に考えなければいけないテーマでした。
これだけ豊かで便利な時代になってきたり、
物の考え方も生活の仕方も十人十色になってくると
多様性も求められる時代にもなってきているので、
あれこれと考えることも多くなってきたり、
柔軟性も良くなっていかなければならないとも思います。
そんな時にでも一度は立ち止まって自分なりに考えてみることも
必要ではないかと思いました。
少々辛口な部分もありますが、
絶妙な切り口で大胆に切り込まれているのが面白かったです。
本当に日本人は大丈夫なのか?と言いたくなるかもしれないです。
- 感想投稿日 : 2023年3月22日
- 読了日 : 2023年3月22日
- 本棚登録日 : 2023年3月20日
みんなの感想をみる