働かないの―れんげ荘物語 (ハルキ文庫)

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本棚登録 : 481
レビュー : 46
著者 :
yumiさん  未設定  読み終わった 

「れんげ荘」の第二弾ということなので
これもまた生活費10万円で暮らしながら、
シンプルな生活をいかに自由で穏やかで
小さな幸せを大切に生きるかということがテーマでした。

第一弾でシンプル生活とはどうゆうものかが伺えたので、
第二弾ではどのような展開になるのかと思いましたが、
オーガニック食品で買った野菜でおかずを作り、
読書をし、散歩をして、刺繍にも熱中して、
そんな折に動植物などから季節などを感じて
更に暮らしを丁寧に生きているというのが伝わりました。

私も多少条件は違いますがこの生活とほぼ同じように
自由な時間が割と多い生活をしているので、
益々シンプルな生活というのに興味が湧き、
今回は刺繍をすることに興味が出ていたとあったので
実生活でも刺繍に興味を持ちはじめたくらいに影響がありました。

年月や季節や移り変わっても同じアパートに住む住人さんとの
お付き合いは変わることなく、益々親密度が深まり、
新しい住人さんのチユキとは歳や風貌などとは大違いではあるけれど
この人も味のある住人で類は友を呼ぶとはいうけれど、
ここではアパートは友を呼んでいるかのように思えました。

キョウコが時々考え込む母親との関係。
その心境を他の事に置き換えるととても参考になります。
他人と比較をしたりして、気になる問題を作りだしていたにすぎない。
ややこしい問題を考えると頭が痛くなるくせに、
勝手に自分でややこしい問題を頭の中で作り上げる。
ややこしい問題はその問題が発生したら考えればよいのである。
何もないのにわざわざ問題を発生させる必要なんてどこにもないのだ。
自分の人生をシンプルにしたくても、
身近にこんな困難なことがあるかと思うと大変だなと思わされます。
けれど逆にこれがあったからこそシンプル生活を出来たのかとも思えたりします。

今回もシンプル生活が疑似体験出来てとても穏やかに読み終えて幸せなひと時が味わえた一冊でした。

レビュー投稿日
2016年3月26日
読了日
2016年3月26日
本棚登録日
2016年3月26日
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