ローレンツ なぜそんなくちばしなのか 師ハインロートへの手紙 (上)

  • マグロウヒル出版 (1990年12月20日発売)
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絶版ハードカバー。図書館より借りて読了。かつてはちくま文庫でも出版されていたけれどそちらも絶版の模様。近所の図書館には良好な状態で常にあるので数年に1度上下巻ともに借り直して読み返している。動物行動学の師弟の往復書簡で、弟子にあたるローレンツが師匠へ主に鳥の生態の観察結果について報告や質問する手紙が中心となっている。この報告にいろいろなユーモアがちりばめられている。あくまで師を尊敬しつつ、学術的に貴重な発見もしつつ、こんなに面白い手紙がかけるとは、さぞかし受け取る師匠(ハインロート)も楽しみだったことだろう。対象の期間が長い(1930年~1940年)こともあって人間側にもいろいろなことが起こったことも伺える。訳文もとても読みやすく、翻訳者はさぞかし苦労されたのではと思う。図書館などで見かけたら一度手にとってみてほしい良本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年12月18日
読了日 : 2010年12月4日
本棚登録日 : 2010年12月18日

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